車当てる気でいたのか真木さんw
不要になってしまったものしかない「ゴミ屋敷」のようなビデオ屋も、是枝くんがこれまで必死にしがみついていた生きる場所なんでしょうね。
あくまで是枝くんの口から言わせる坂井さん。上手いな…というか、是枝くんが前に進むためには自分で決めて自分から言わないといけないことなんでしょうね。
そうしてもらう価値が少なくとも今はないと思い込んでいる是枝くんの自己評価の低さが大きいんでしょうけど、突然幸せな時間を失った経験からくる、誰かに(全面的にじゃなく部分的にでも)依存した後梯子を外されることに対する恐怖もあるんじゃないかと思います。
ママに愛されたこともゴリラくんがそばにいてくれたことも、真木さんがPCを買ってくれたという真実じゃない事実も、是枝くんがよかったことを数えられるのはけっして考え方がポジティブなわけじゃなく、その記憶に縋らずにいられなかったということなんだろうけど。
小さな是枝くんの本当に可愛らしい笑顔を代償に、これからに繋がる大きなものを得たんでしょうけど、胸が痛いです。
壊された過去の場所からこれからの場所に進む是枝くんの表情が、なんとも…たまりません。自然と自分も電話受けてる坂井さんみたいな見守る顔になっちゃいます。
何回でも書いちゃうけど、表情が本当に、本当に大好き。
ここでCODE6終了。4巻終了。